11月23日(月・祝)、秋雨の春野総合運動公園陸上競技場で、「第39回全国地域サッカーリーグ決勝大会」決勝ラウンドの最後の2試合を行いました。

ブリオベッカ浦安(Aグループ1位)vsラインメール青森(Bグループ)

第1試合はブリオベッカ浦安(関東/千葉)とラインメール青森(全社*/青森)の対戦。前日の試合で2連勝したチーム同士の対戦で、事実上の決勝戦となったこの試合。両チーム互角の戦いを見せた前半は0-0で折り返します。
後半16分、青森の7番金井洵樹選手のフリーキックに22番種市真太選手が頭で合わせて、先制します。浦安はセットプレーなどチャンスを作り全員で攻撃に入りますが、ゴールを奪えず、1点を守りきったラインメール青森が1-0で見事勝利し、優勝を掴み取りました。

サウルコス福井(Cグループ1位)vsFC刈谷(2位最上位)

3位決定戦となった第2試合は、サウルコス福井(北信越/福井)とFC刈谷(東海/愛知)が対戦。
前半は、刈谷のチャンスが多く生まれますが、得点を生めず。福井もチャンスを決めきれず、0-0で後半を迎えます。
後半11分に8番今井昌太選手と11番畦地健太選手のパス回しから、最後は17番山田雄太がボールと一緒にゴールに飛び込んでゴール。福井にとって待望の決勝ラウンド初得点となります。
FC刈谷も何度も福井ゴールに攻め入りますが、ゴールを割れず、試合は1-0のまま終了のホイッスル。悲願の一勝を勝ち取ったサウルコス福井が第3位に入賞しました。

*注:全社および全社枠…全国社会人サッカー選手権大会上位チームによる出場枠。詳細は大会要項を参照。

第39回全国地域サッカーリーグ決勝大会決勝ラウンド2日目

NO. 日付 キックオフ チーム(H) スコア チーム(A)
【23】 11/23(月) 10:45 ブリオベッカ浦安 0-1  ラインメール青森
【24】 11/23(月) 13:30 サウルコス福井 1-0 FC刈谷

最終順位

 浦安 福井 刈谷 青森
得点 失点 順位
ブリオベッカ浦安 全社連ロゴ(透過)  2◯0  4◯1  0●1 6  6 2 4  2
サウルコス福井  0●2  全社連ロゴ(透過) 1◯0  0●1 3  1 3 -2  3
FC刈谷  1●4  0●1  全社連ロゴ(透過)  1●3 0 2 8 -6  4
ラインメール青森  1◯0  1◯0  3◯1  全社連ロゴ(透過) 9 5 1 4  1

○…90勝/△…PK勝/▲…PK負/●…90負

監督及び選手コメント

ラインメール青森 葛野昌弘監督

今、チームとして次のステージに行けたということが嬉しいです。
選手達が、全国社会人大会から一回でも負けたらシーズン終了というところからここまできたので、選手の頑張りというのをすごく感じました。
私たちは決して「上手い」チームではないですが、今シーズンは、どの試合に対しても「この試合は絶対に勝つ」という気持ちで選手達には臨ませています。メンバーが変わっても、一試合一試合「目の前の相手を倒していく」という勝負強さで、ここまでこれたと思います。
全国社会人大会の1回戦から今日まで公式戦を重ねる中で、選手が自信をつけ、成長したと思います。勝つために、戦術的な部分や日頃から積み重ねたチーム力以外でも、勢い・モチベーションなど、短期決戦に向けて100%の力を出せるかに気を遣い、選手達もハリをもって取り組んでくれ、この結果がついてきたと思います。

ラインメール青森 阿達亮介選手

今シーズンが始まった当初は、下位のチームに引き分けたりするチーム状況だったので、苦しい時期もありましたが、全国社会人大会などの公式戦を他よりも多くこなしたことで、1試合位1試合、チームとして成長し、チーム力が高まっていったと思います。
昨日、2位以内を確定した試合(vsサウルコス福井、阿達選手の得点で1-0で勝利している)では、「今のラインメールで一番長くやってきた自分が決めて昇格してやる」という気持ちがあったので、ゴールを狙っていました。また、青森からわざわざ来て下さったサポーターの方々の応援も、本当に力になりました。
来シーズンからは、カテゴリーが上がるということで、今までのサッカーに向き合う気持ちだったり、姿勢をもっとシビアにし、もっとサッカー中心で考えて頑張りたいと思います。

ブリオベッカ浦安 齊藤義之監督

「今年昇格できなければ」という強い気持ちで選手も自分もやってきました。
今シーズンは、メンバーの入替えをほとんどしませんでした。「地域リーグ決勝大会を知ってる選手+新しい選手」という浦安の魂を持っている者同士で、ぶれずに一体感を持ってやれたと思っています。
去年はピークをこの大会に持ってこれませんでしたが、今年は一次ラウンド・決勝ラウンドをチームとしてピークの状態で迎えられたいうことが大きく結果に影響しました。
また、関東リーグの優勝後に「全国社会人大会」に出れたことも大きかったと思います。一回戦負けでしたが、みんなで移動して、合宿みたいなことができて、浦安に帰ってきた後、地域リーグ決勝大会に向けて一致団結できました。
今の気持ちは、まだ本当に現実味がないというのが感想です。
本当は、この名誉ある「地域リーグ決勝大会」で優勝し、全勝で終わりたかったので、今は昇格の喜びよりも、悔しくてしょうがないとい思いが大きいですが、クラブも自分も選手たちも「2年越しで、さらに言えばクラブとして30年、目標としてきたことが達成できた」というのは心にくるものがありますね。また、監督としても、結果が出たことでほっとしております。
最後に、全国社会人サッカー連盟、高知県サッカー協会や一次ラウンドの主管協会が本当ににきめ細かい運営をしてくださり、素敵な芝生を用意してくださったことが、結果につながったと思っており、本当に感謝しています。ありがとうございました。

ブリオベッカ浦安 清水康也選手

去年のこの大会の一次ラウンドで負けて、自分自身は大きな怪我をして、その悔しさは1年間忘れたことはありませんでした。
自分は今年のリーグ戦はほとんど出ていないので、この大会はみんなが連れてきてくれたという思いが強く、なんとしても地域リーグ決勝大会までには(ピッチに)戻ってきて、結果を出したいと思っていました。
JFLに昇格できる権利を得られたことは、自分がこのチームにきて五年間、やってきたことが形になったということですごく嬉しいです。
もちろん、最後の試合は、自分たちが勝ってみんなでもっと喜びたかったですが、また次もう一つ上の目標があるので、その時にはみんなで試合に勝って、大喜びをしたいです。
これからも、とにかく少しでも上に行けるように頑張っていきます。